2024年02月26日
東日本大震災から干支が一回りしました。
大津波によって、被災地では街や道路といった社会インフラが傷つき、国を上げての復興事業が進められています。
ですが、ただ元に戻せばいいのではなく、将来同じ災害に遭わないよう回避する術を継承していく必要があります。
その一つに、避難訓練と同じ文化的な対策として、石碑を建てることがあります。
明治29年の大津波による被害を忘れないために立てられた石碑が残されています。
「高き住居は児孫の和楽 想え惨禍の大津波 此処より下に家を建てるな」
2011年の東日本大震災でも、石碑の60m手前で止まったといいます。
日常の利便性は災害を忘れさせてしまいますが、子や孫や末代を守るためには忘れないことが何よりも大切なのです。
住まい文化の中にも、大きな価値が残されているのです。